
東京インターナショナル・ミュージック・アンサンブル(TIME)(とうきょういんたーなしょなるみゅーじっくあんさんぶる・)
(室内楽)
~新しい伝統~
日本の伝統音楽とその考え方の上に展開される現代日本の芸術音楽は、今世界の新しい秩序構成の可能性を考える上で諸外国に対し大きな問題提起を果たしつつあり、それは欧米の人達にとっても普遍的な問題となってきている。日本や東洋の伝統的概念を、現代の視点から読み直すことによって、この活動が東洋における特殊なものではなく、西欧や西欧の世界に対しても共通の価値観の創造につながるものになればと願い、伝統と現代双方にかかわる日本から発信する独自の芸術文化として、広く国際交流を行ってゆくために、1990年一柳 慧が芸術監督となり、<東京インターナショナル・ミュージック・アンサンブル>は設立された。
1990年2年2月~3月に行われた日米舞台芸術交流事業としてのアメリカ公演を行い、同年10月フランクフルト・ブック・フェアの招聘で渡欧、フランクフルト、ケルン、ウィーンを巡演、国内では、東京、大阪、横浜、札幌などで演奏を行っている。内外の多くの作曲家への作品の委嘱とその初演を行うと共に、舞踊を含めたより総合芸術としての見地からの舞台活動を行ってきている。
主な公演
- 1990年2月~3月 ニューヨーク、ワシントンDC,ボルティモア、サンディエゴ、ヴァレンシア、ロスアンゼルス公演
- 1990年10月 フランクフルト、ケルン、ウィーン公演
- 1990年10月、11月 横浜、札幌公演
- 1992年11月 ベルリン、ロンドン他イギリス国内7都市、ウィーン公演
- 1993年3月 東京公演
- 1996年11月 ウィーン公演 現代音楽祭「ウィーン・モデルン」参加
- 1997年10月 パリ公演 「武満徹フェスティバル<響きの海へ>」参加、
オスロ公演「ウルティマ・オスロ現代音楽祭」参加、ノールウェイ国内公演(ストード/ベルゲン)、ケルン公演
アンサンブルの構成
<東京インターナショナル・ミュージック・アンサンブル>は、雅楽と伶楽を中心とした古代から現代までの管楽器、絃楽器、打楽器による和楽器の合奏体で、この組織が、雅楽と伶楽を中心にしている理由は以下の通りである。
- 雅楽が日本で唯一の西欧のオーケストラと拮抗しうる合奏体であること。
- 雅楽が日本音楽のルーツと係りの深い古代東洋の音楽の重要な部分をその発祥源にしていること。
- 雅楽に含まれている箏、琵琶、尺八(古代の)などが後世の日本音楽の発展に貢献していること。
- 現代の日本、及び西欧を中心とする諸外国の人達に強い関心をもって捉えられており、西欧においても演奏や研究を含めた学習と現代の作曲としての創造活動がが行われ始めたこと。
などである。主要メンバーはソリスト・クラスの演奏家によって構成されており、合奏体は大規模な編成のものばかりでなく、より小規模なアンサンブルの作品にも対応できる機能を持ち合わせている。
メンバー
- (芸術監督) 一柳 慧
- (アンサンブル・リーダー) 芝 祐靖
- (首席奏者 ) 八百谷啓/宮田まゆみ
- (作曲) 石井眞木
- (顧問) 木戸敏郎
- (龍笛) 芝 祐靖/宮丸直子/岩亀裕子
- (篳篥) 八百谷啓/中村仁美
- (笙) 宮田まゆみ/石川 高/東野珠実
- (尺八) 三橋貴風
- (箜篌) 篠崎史子
- (箏) 福永千恵子
- (琵琶) 田中之雄
- (打物) 山口恭範
- (聲明) 海老原廣伸/新井弘順
- (他)
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