神戸出身。作曲家、ピアニスト。
10代で毎日音楽コンクール(現日本音楽コンクール)作曲部門第1位を2度受賞。19歳で渡米、ニューヨークでジョン・ケージらと実験的音楽活動を展開し、1961年に帰国。偶然性の導入や図形楽譜を用いた作品で、様々な分野に強い影響を与える。これまでに尾高賞(5回)、フランス文化勲章、毎日芸術賞、京都音楽大賞、サントリー音楽賞、紫綬褒章、旭日小綬章など受賞(章)多数。2018年には文化勲章を受章。作品は文化庁委嘱のオペラ「モモ」(1995)や、新国立劇場委嘱オペラ「光」(2003)、神奈川県文化財団委嘱オペラ「愛の白夜」(2006/台本:辻井喬、演出:白井晃)の他、6曲の交響曲、室内楽作品、特に「往還楽」「雪の岸、風の根」「邂逅」などの雅楽、声明を中心とした大型の伝統音楽など多岐にわたっており、音楽の空間性を追求した独自の作風による作品を発表し続けている。作品は国内のオーケストラはもとより、フランス国立管弦楽団、BBC交響楽団、スイス・トーンハレ、ノルウェー・オスロフィルなどにより世界各国で演奏されている。現在、財団法人神奈川芸術文化財団芸術監督。また、正倉院や古代中国ペルシャの復元楽器を中心としたアンサンブル「千年の響き」の芸術監督。
写真:岡部 好
CD
- 一柳慧作品集 – カメラータ・コンテンポラリー・アーカイヴス
( カメラータ東京 CMCD99046 )
ヴァイオリン協奏曲「循環する風景」、独奏ティンパニーのための「リズム・グラデーション」、独奏マリンバのための「森の肖像」
指揮:尾高忠明/vn:ポール・ズーコフスキー/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団/timp&mar:菅原淳 - ライヴドキュメント「空間へのオマージュ」
( OMEGA Product OPX-001 ) - 一柳慧+久里洋二「ドリップミュージック」日本の電子音楽Vol.9 OMEGA Product Archive Series
( OPA-009 ) - “Music For Tinguely” Archive Series
( OMEGA Product OPA-005 ) - 「Appearance」ライヴ・エレクトロニック・アンサンブルのための
( OMEGA Product )
J. ケージ、D. テュードア、一柳慧 他 - 一柳 慧:交響曲 第8番― – リヴェレーション2011 室内オーケストラ版
( カメラータ・トウキョウ CMCD-28257 )
「弦楽四重奏曲」、「ビトゥイーン・スペース・アンド・タイム」室内オーケストラのための、「トリオ・インターリンク」ヴァイオリン、ピアノ、打楽器のための、「レゾナント・スペース」クラリネットとピアノのための、「交響曲 第8番─リヴェレーション2011」室内オーケストラ版
指揮:板倉康明/演奏:東京シンフォニエッタ/pf:一柳慧 - 「一柳慧ピアノ作品集」
( カメラータ・トウキョウ )
「限りなき湧水」、「インター・コンツェルト」、「ピアノ・ポエム」、「タイム・シークエンス」、「イン・メモリー・オヴ・ジョン・ケージ」、「想像の風景」、「パガニーニ・パーソナル─2台ピアノのための」
pf:飯野明日香、一柳慧 - NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ
( Naxos JAPAN )
ピアノ音楽 第4 エレクトロニック・バージョン (1960/1964) 尺八、箏、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、銅鑼とオペレータのための「コラージュ」(1965) フルート、打楽器、ピアノとヴァイオリンのための「トライクローム」 (1975) フルート、クラリネット、打楽器、ハープ、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための「リカレンス」 (1977/1978) - 一柳慧:ピアノ協奏曲「JAZZ」&「フィンランド」、マリンバ協奏曲
( カメラータ・トウキョウ )
一柳慧:ピアノ協奏曲「JAZZ」&「フィンランド」、マリンバ協奏曲
指揮:藤岡幸夫/pf:山下洋輔、舘野泉/mar:種谷睦子/管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団 - 一柳慧「船隠」日本の電子音楽
( OMEGA POINT )
「船隠」 「ライフ・ミュージック」 - 電子コンピューター音楽「色即是空 空即是色」
( OMEGA POINNT )
DVD
- ハイドン:交響曲第30番「アレルヤ」
一柳慧:交響曲第7番「イシカワ・パラフレーズ」 他 ( 北陸朝日放送(株) )
交響曲第7番「イシカワ・パラフレーズ」
指揮:井上道義/管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢 - 交響曲第7番「イシカワ・パラフレーズ」 – 北陸朝日放送(株)
指揮:井上道義/管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢 - マリンバ独奏のための「源流」 ( YAMAHA DVD )
marb:神谷百子