俵万智が紫綬褒章を受章

2023年11月2日(木)

この度の秋の褒章で歌人の俵万智が紫綬褒章を受章することに決まりました。今回の褒章は、俵万智本人の絶え間ない努力、活動の積み重ねの結果であると同時にファンの皆様方、メディア、業界関係者の皆様方のご支援・お力添えあってのことと存じます。これまでのご厚情に、マネジメント会社として深く御礼申し上げます。

【俵万智より受章に際してのご挨拶】
文科省から一報を聞いた時は本当に驚きました。私は大好きな短歌を思う存分作って来ただけなのですが、それについてこんなに大きなお褒めをいただけたのは光栄で嬉しく思っています。還暦になり最近作った歌を紹介します「40+20=60 母として、成人している還暦の朝」ちょうど40で出産したので母としては20年で成人したかなと。一方で短歌を作り始めたのがちょうど二十歳。すると20+40とも言えます。短歌を作り始めて40年の月日が経ったことは感慨深いです。短歌を作ることで人生がとても豊かになった実感があるので、私の短歌を褒めていただくというより、短歌そのものを褒めていただきたい、短歌よ、ありがとうという気持ちでいっぱいです。これからも短歌の素晴らしさや魅力を多くの人に広げたり伝えたりするのも自分の役目だと感じています。また、それをする上で自分自身も短歌を作り続けていることが大事だと思います。表現者としてその年齢にしか詠めない歌をこれからも作っていきたいです。(俵万智)