堤剛 チェロ・リサイタル

2020年12月20日(日)
開演 13:30
ザ・フェニックスホール

本公演に寄せて――

今回のプログラムは私にとって思い出深い作品ばかりであり、チェリスト堤剛として今何処まで作品の核心に迫っていけるか、というチャレンジに富んだものになりました。
松村先生の「肖像」は先生が佐治敬三氏をイメージして書かれた作品です。先生が何時も仰っておられたのは、如何に氏に大きな心を持ってサポートしてもらったかという事でした。
一柳先生の「コズミック・ハーモニー」は先生の夢が大きく膨らんだような作品であり、「内触覚的宇宙IV」は宇宙的な大きなものをピアノとチェロで表現させる湯浅先生ならではの作品です。
また武満先生の「オリオン」はその後チェロコンチェルト「オリオンとプレアデス」の原曲となった作品です。独特の美感覚がある、と申せましょうか。
「C6H」は新しい惑星が発見されC6Hと名付けられたことに三善先生が触発され、先生ご自身の天体を描かれたのがこの作品です。
細川先生の「線II」ですが、最後の方で弓を二本使うので初演の際大きな反響を呼びました。
そして新実先生の「横豎」は、私がアメリカのイリノイ大学で演奏した際大変高く評価されました。
最後の「BUNRAKU」は今やチェリストにとってスタンダードレパートリーになりました。
このバラエティーに富んだプログラムを十分にお楽しみ頂けましたら幸甚です。

――堤 剛

 

■出演
堤剛(チェロ)
土田英介(ピアノ)

■曲目
松村禎三:肖像
一柳 慧:コズミック・ハーモニー
湯浅譲二:内触覚的宇宙Ⅳ
武満 徹:オリオン
三善 晃:C6H
細川俊夫:線Ⅱ
新実徳英:横豎
黛 敏郎:BUNRAKU

■座席
指定席

■料金
一般前売:¥4,000(当日:¥4,500)
学生前売:¥3,000(学生当日:¥3,500)
■発売日
2020年10月2日(金)
■チケット取り扱い
東京コンサーツ TEL03-3200-9755(平日11:00~16:00)
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■問い合わせ
東京コンサーツ