アミティ・カルテット「バルトーク全6曲チクルス」の第2回は、27歳の時に完成した第一番から10年近く経ち、1915−1917年、第一次世界大戦の緊張の中で書かれた第二番を取り上げます。作曲家、音楽学者で、ともに民謡収集を行ったコダーイはこの作品を「穏やかな生活、喜び、悲しみのエピソード」と表現しました。音名Bで静かに始まるこの曲と、奇しくも同じ音Bで始まるベートーヴェンの後期四重奏曲があります。第13番「大フーガ付き」。2017年にコンサーツ・ラボにて大フーガのみ演奏し、この度初演版全曲に挑みます。演奏者として勇気のいる組み合わせではありますが、厳しい運命の中でも愛や明るさを選択し続けた二人のBの作品とともに、熱い夜を皆様と共有できることを、心から楽しみにしています。 Amity Quartet ヴァイオリン 尾池亜美
プログラム:
バルトーク:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 op.17 Sz.67
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番 変長調 op.130/「大フーガ」 op.133
入場料:一般:3,500円 学生:1,500円(いずれも、当日券の場合、+500円)
※100席限定
当日券有り 18:30から販売
チケットご予約 https://amity2024.peatix.com
問い合わせ 東京コンサーツ 03-3200-9755(平日10:00-18:00)
藝大フレンズ賛助金助成事業
Amity Quartet (アミティ・カルテット):日本とヨーロッパで活動してきたメンバーにより2015年に結成、2016年より演奏活動を開始した弦楽四重奏団。これまでに鶴川ポプリホール、真駒内六花亭ホール、上野の森コンサート、浦安音楽ホール、トーキョーコンサーツ・ラボでの演奏会に出演したほか、毎年定期リサイタルを開催。2020年、アートにエールを!企画でベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番を動画作品として発表。2022年よりバルトーク・チクルスを開始。古典から現代まで弦楽四重奏の可能性に挑み続ける。
https://www.facebook.com/AmityQuartet/
尾池 亜美 (ヴァイオリン):東京藝術大学附属高校を経て、同大学を安宅賞、同声会賞、アカンサス賞を受賞し卒業。明治安田QOL文化財団、RMF奨学生として渡欧。ローザンヌ高等音楽院修士課程修了。英国王立北音楽院、グラーツ芸術大学にて研鑽を積む。
日本音楽コンクール、RNCMマンチェスター国際ヴァイオリンコンクール優勝、カール・フレッシュ国際コンクール第二位ほか受賞多数。
欧州、アジア各国でリサイタルを開催、国内外のオーケストラやアンサンブルと共演。2020年度より東京藝術大学講師。
Ensemble FOVE、紀尾井ホール室内管弦楽団、アミティ・カルテット、Zephyrusピアノ五重奏団メンバー。www.amioike.art
須山 暢大 (ヴァイオリン):都立芸術高校を経て、東京藝術大学音楽学部卒業。 第1回宗次エンジェルヴァイオリンコンクール第2位。シオン・ヴァレ国際ヴァイオリンコンクール入賞。
ヴァイオリンをG・フェイギン、G・プーレ、S・アシュケナージ各氏に師事。 これまでに、サイトウキネンオーケストラ、紀尾井シンフォニエッタ、赤穂・姫路国際音楽祭プレコンサート等多数出演。ソロ・ヴァイオリン、コンサートマスターを務めたCD「CHAMBER MUSIC PLAYERS OF TOKYO in 紀尾井ホール」がレコード芸術の特選盤に選ばれる(オクタヴィア・レコードより好評発売中)。
現在、大阪フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスター。
安達 真理 (ヴィオラ):東京を拠点に、ソリスト、室内楽奏者として幅広く活動するなか、2021年日本フィルハーモニー交響楽団ヴィオラ客演首席奏者に就任。2018年発表の『Winterreise』に続いて、21年に『J.S.バッハ 組曲&パルティータ』、今年1月に『MY DEAR MARI ADACHI PLAYS FUMIO YASUDA』をリリース。
国内外で研鑽を積み、13年からはインスブルック交響楽団にて副首席奏者を2年間務めた。16年よりパーヴォ・ヤルヴィ氏率いるエストニア・フェスティバル管弦楽団に参加している。
19年には熊本城ホール開業記念公演で坂本龍一、藤原真理の各氏とピアノ・トリオを演奏し、その模様はNHK-BSプレミアムで放送され話題となった。https://www.mariadachi.com
山澤 慧 (チェロ):古典作品の勉強を地道に重ねながら、現代音楽の演奏や作曲家への委嘱を積極的に行い、チェロの可能性を探求し続けている。2015年以降、20世紀以降に書かれた無伴奏チェロ曲のみを集めたリサイタルシリーズ「マインドツリー」を毎年開催。2020年からは同シリーズの一環として、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲をテーマに据えたプログラムを6ヶ年計画で展開している。2021年には新シリーズ「邦人作曲家による作品集」をスタートさせた。
音川健二、藤沢俊樹、河野文昭、西谷牧人、鈴木秀美、山崎伸子、M.Kasperの各氏に師事。
藝大フィルハーモニア管弦楽団首席チェロ奏者、千葉交響楽団契約首席チェロ奏者。